定年後にDIYを始めたばかり方の中には、塗装なんて今までやったことがない。
という方もみえるのでないでしょうか。
そういった方に如何に塗装について分かり易く伝えることが出来るかいろいろ考えながら記事を書きました。
記事をアップしてからも時々見直してより分かり易く更新していきたいと思っています。
疑問点などがありましたら、コメント欄から質問して下さい。
塗装の目的
1.木材の保護
塗装をしたことがないという初めての方は、塗装→ペンキ→色を塗る
といったイメージを塗装に持っていないでしょうか?
でも、塗装の一番の目的は木材の保護です。
特に野外の場合は特装は必須です。
野外は日光(紫外線)や雨に常時さらされているるだけでなく、キクイムシなど害虫の対策も必要です。
2.見かけを美しくカラーリングする目的で塗装
しかし、通常どちらかだけというよりも両方満足する用に塗料を選びます。
油性塗料と水性塗料の違い
ホームセンターの塗料のコーナーに行くと、「油性」と「水性」と2つのタイプが置いてあります。
これはペンキの成分を溶かす溶剤が油性か水性かという違いです。
例えば塗料がねっとりしてきて少し薄めたいと思った時に水性であれば水を足せばOKですが、油性の場合はそれぞれ専用の有機溶剤で薄めなければいけません。
それではそれぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
水性塗料のメリット
・ニオイが油性ほど強くない
・水で簡単に薄めることができる
・刷毛などの後片付けが水で洗えるので楽である
・油性塗料に比べて少し安価
油性塗料のメリット
・機能性が高い
・耐久性が高い
・密着性が良い
それぞれのデメリットは双方のメリットの逆になります。
例えば水性塗料のメリットの逆で油性塗料はニオイがキツイというデメリットがあります。
しかし、私はDIYで使用する塗料としては水性塗料で十分だと思います。
昔の水性塗料と比べて最近のものは機能性も耐久性も向上しており野外用の塗料でも水性で十分役割を果たしてくれます。
水性塗料を勧める理由はとにかく扱いが楽だということです。
薄めるにしてもハケを洗うにしても全て水で行えるからです。
それとやはり匂いがきついとご近所さんに迷惑ではないかと気を使ってしまうからです。特にマンションやアパートでは気を使いますね。
膜を作るタイプと染み込むタイプ
木材の保護塗料は、木材の中に染み込むタイプは「含浸タイプ」、木材の表面に塗料の膜(塗膜)を作る「造膜タイプ」に大きく分かれます。
含浸タイプの特徴
・塗料が木材の内部に浸透して木の内側から保護してくれます。
・塗装後も木目が見えるので、美しい木目などを楽しみたい場合に適しています。
・一定期間ごとに塗り換えが必要ですが、造膜タイプに比べて比較的簡単に塗り替えができます。
・補修時に部分的に重ね塗りできる点が便利です。
このタイプの例 : ワトコオイルなどのオイル系塗料、ワックス
造膜タイプの特徴
・一般的な「ペンキ」のイメージに近く、表面に塗膜を作ることで、雨や紫外線、害虫などから木材を保護します。
・木目が見えないなど木の自然な風合いはなくなりますが、保護効果は比較的長期です。
・一旦塗膜が劣化するとワレやハガレが広がってしまいます。
・塗り替え時には古い塗装を接がさなければならない点がやや面倒です。
このタイプの例 : ウレタン、ニス、ペンキ
長くなりましたので今回はここまでです。
次回は「野外用塗料の選び方」について記事にしたいと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございます!