今回は簡単な本棚の作り方を説明したいと思います。
私の寝室は畳部屋で、いつも枕元に読みたい本を置いています。
ほとんどDIY関連の本です。しかし本をそのまま並べているだけなので、本の上に結構ホコリがつもり、いざ読もうとするとホコリが落ちて ゴホゴホ っていう感じです。
というわけで今回はここに本棚を設置しようと思います。
本棚の図面を描く
まずは簡単に図面を描きます。
大きさはA4が入るように高さを31.5cm、奥行きを25cmとしました(内側の寸法)、そして幅は20cmと少し小さ目にしました。
材料の切り出し
本棚の枠組みは1×4で製作します。
上の図面では奥行きが25cmとなっていますが、実際は1×4の幅8.9cm x 3本 = 26.7cmです。しかし、接合前に接合面を鉋で削ったりするので実際は26cmくらいになります。
材料を必要な長さに切り出したら、接着剤で接合(イモ接ぎ)します。
板を接いで大きな板材を作る
この時にあると便利な道具がハタ金です。
クランプのような道具です。
幅方向をハタ金で固定し、厚さ方向も段差ができないようにクランプで固定します。
ダボでネジを隠す
横板と上下の板は接着剤+ネジで固定します。
ネジを打つ箇所にポンチ打ちをします。
その際にネジが外から見えても良いか、ネジを隠したいかで作業が変わってきます。
締め付け後にネジ頭が見えるように、又は見えても問題ない場合はポンチの箇所に下穴をあけてネジで締めます。下穴をあける理由は、木材の端部に近い箇所にネジを打つので、木が割れる可能性があるからです。
ネジを隠したい場合、方法はいくつかありますが私がいつも行っているのは、ダボでネジを隠す方法です。
まず、ポンチ打ちした箇所に8mm径のダボ穴をあけます。これは普通のドリルではなく、ダボ穴専用のドリルです。
気をつける点は穴をあける深さです。決して貫通させてはいけません。今回の部材は1×4なので板厚が19mmです。この場合ダボ穴の深さは深くても9mmくらいが良いと思います。つまり10mmの板厚を残します。残した板厚が薄すぎるとネジを締め上げた時に底が抜けてネジが効かなくなってしまうからです。
私が使用しているダボ用キリで8mm径です。
10mmのダボ錐も持っていますが、よく使うのはもっぱら8mmの方です。是非ともそろえておきたい工具の一つです。
使用するネジは通常スリムビスと呼ばれる下穴不要でネジを締めれるというビスです。しかし今回は木の端っこに打つ為割れ防止で下穴をあけました。
接着剤を塗った後でビスを打ちます。
この時スコヤや差し金などで直角を確認しながらビスを締めます。
そしてダボで埋めます。
私はダボという短い棒切れの代わりに丸棒を使います。
理由は経済的だからという事です。
ダボですとダボ穴よりも少し長めのダボを打って出たところを切り取りますが、通常切って残ったダボは短くて使えません。丸棒であれば捨てる箇所はなく次々とダボを打って使うことができて無駄がありません。
ただしダボは両端が面取りされていますが、丸棒は面取りされてないので、カナヅチで角を叩いて角を取ります。
角を取る取ると言ってもサンドペーパーで擦るように削るのではありません。カナヅチで叩いて凹ませるのです。これを木殺しと言うそうですがチョット物騒な言い方ですね。
削り取った場合は元に戻りませんが、凹ませた場合は、ボンドの水分を吸うことで戻ってきます。凹んでいた箇所が元に戻ることで、ダボが抜けないように張ってくれる効果があります。
そして、取付面スレスレでダボを切り取ります。
この時に必須なのが『あさり』の無いノコギリです。
私はライフソー クラフト145を使用しています。
このように部材表面をキズ付けずにキレイにダボをカットする事ができます。
あさりの付いた普通のノコギリでは表面がキズだらけになってしまいます。
クラフト145はダボ切りには必須の工具です。
背板を貼る
背板は3.5mm厚の合板を使用しました。
以前使用した余りの板なので一部幅が足りない箇所がありましたが、裏面なので問題ないでしょう。
ビスは頭が丸い出っ張りビスとしました。
本棚が完成しました
本棚の完成です。
後ろから見るとこんな感じです。
今回は無塗装としました。
無塗装ですと手垢がついた場合に取れにくいので、そのうちにミツロウワックスを塗ろうかと思っています。
さっそく本を入れてみました。
ピッタリです。
これでホコリも積もりにくくなるし、本が変に傾いてしまうことも防げます。
本棚の上にちょっとした小物を飾ってみました。
最後までお読みいただきましてありがとうございます!