ホームセンターに売っている杉や松などの木材ですが、杉KD材とか赤松KD材と書かれて売っているのを見たことがあると思います。
KD材って何でしょうか?
実はKDとは”Kiln Dry Wood”窯で乾燥させた木材、つまり人工乾燥材のことなんです。
それに対してAD材があり、これは”Air Dry Wood”空気で乾燥、つまり自然乾燥材、天然乾燥材のことです。
KD材、AD材の乾燥材に対し乾燥していない生材をグリーン材(Green Wood)といいます。
グリーン材は伐採後すぐに製材され乾燥期間が無い状態つまり含水率が高いままの未乾燥材です。
まとめますと、
① KD材(Kiln Dry Wood) ・・・ 人工乾燥材
利点・・・乾燥材のため曲がりや寸法の狂いが少ない
乾燥期間が2週間から一か月程度と短い
欠点・・・人工乾燥により脂身が失われ木材内部が割れることがある
② AD材(Air Dry Wood) ・・・ 天然乾燥材
利点・・・木の脂身が保たれているので「粘り」がある
欠点・・・KD材に比べ反り、曲りなど狂いが発生しやすい
乾燥に短くても半年から一年が必要
③ グリーン材(Green Wood) ・・・ 未乾燥材
DIYで使用することはあまりないと思いますが、オブジェとして生木の使用はありかもしれません。
最近ホームセンターで見かける杉や松はKD材の方が多い感じがします。
断面寸法が13mmx45mmの杉の胴縁をよく購入するのですが、パサパサした感じがどうも好きになれません。
その点同じKD材でも赤松の方はそのパサパサ感が少ない感じがして私個人としては好きです。
もっとも胴縁は家の構造の内部に使われるので表面がかさついていても問題ないかもしれませんが。
それぞれの木材が持っている水分を計る方法もあります。
それが木材水分計です。
高額な非接触式や様々なタイプがありますが、オススメはMeterkのこの水分計。
水分計だけでなく下地センサーが付いているのです。
ですから、壁に釘やネジを打ちたい時にこの下地センサーで探せば木材の位置を探すことができるのですごく便利ですよ。
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